いまや絶滅が危惧されている文芸・芸術の一分野があるとする。
そしてその一分野を復興しようと努める者がいるとする。
もしその者が利己的な動機だけで動くなら、いいかえれば、臆面もなく快楽、地位、富、名誉を得るために動くなら、あるいはその者が他の文芸・芸術分野の同業者を悪意によって妨害するなら、その復興活動は失敗に終わるだろう。それどころか、彼自身の手によって、その凋落は加速するだろう。
余裕なき態度、剥き出しの欲望は明らかに醜い。そうした不快・不健全なものは他者だけでなく、普遍性をも遠ざける。彼の内なる「醜さ」は、自身が執着する対象とその関係性を破壊する。

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