〔言語化し難いことを平易な言葉にして説明する〕。これは決して難しい作業ではないのだが、しかしそれを得意げにする者がいる。信じ難いことだが事実である。とりわけ、それが学者や創作家である場合には目も当てられない。とはいえ、私はこの事実に対してくだらないと感じながらも少しだけ関心がある。まあ正直に言って、呆気にとられて、冷ややかな心情をもたらす珍事に少なからず興味がわくのは当然ではないだろうか。ともかく、それが得意であると主張する者は、自身の精神の支柱が〈退屈なもの〉であることを自身によって開示していることになる。さて、どれだけの者がこの無様な事実に気づいて自慢しているのだろうか。

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